厄払いといっても、様々な神社やお寺があって迷ってしまいます。
厄払いといってもその神社仏閣で方法が異なり、個性があるので、どんな特徴や個性があるのか行く前に押さえておきましょう。
- 阿波金比羅神社
- 薬王寺
- 霊山寺
- 観音寺
- 津峰神社
- 日照山 極楽寺
- 安楽寺
- 賢見神社
- 大麻比古神社
- 王子神社
- まとめ
1. 阿波金比羅神社
阿波金比羅神社は、七郎兵衛というという16歳の少年が満願の日、崇徳上皇愛用の硯石を賜ったのを起源としています。
こちらの神社では眼の病気に効果があるとされ、毎年、多くの参拝客が訪れます。
というのも、阿波金比羅神社の境内には後世神社があるためです。
この後世神社のある後世山は土佐の領主・長宗我部盛親公夫人を奉納している霊山です。
元和元年5月5日、大阪城にて豊臣方に味方した長宗我部盛親は、戦に負け、京都の六条河原で斬首されました。
夫人はこの悲報を知り、目をはらし、泣きながら、この阿波金比羅神社に逃げ、辿り着いたそうです。
しかし、手柄をあげたい一心の欲望にまみれた人に、この地で銃殺され、命を落とします。
里人はこの夫人を哀れに思い、この後世神社を造ったと言われています。
夫人が目をはらして泣いていたことから、この神社に参拝すると、目の病気に効果があるといわれ、また婦人を祀っている縁からか、女性の参拝客が後を絶ちません。
阿波金比羅神社は、徳島県阿南市にあります。
2. 薬王寺
薬王寺は徳島県海部郡にあり、近くの海はウミガメが産卵する場所として有名です。
毎年多くの参拝客で賑わいますが、正月の3日間では約20万人の参拝客で境内があふれかえっているそうです。
祈祷は一つの祈祷が3千円となっていますが、3つの祈祷を一気にお願いすると、五千円で受けられるそうです。
この薬王寺には、「女厄坂」「男厄坂」「男女還暦厄坂」という3つの坂があり、この厄坂を上ると厄を祓うことができます。
厄年の女性は「女厄坂」で、厄年の男性は「男厄坂」で「おん こころ せんだり まとう ぎ そわか」と真言を唱えて1円玉を置くと、厄払いできると言われています。
「男女還暦厄坂」は男女の還暦の方の厄坂となっており、やはり同じように真言を唱えて1円玉を置くと厄払いできると言われています。
ちょっと変わった厄払い法を楽しむことができる神社です。
3. 霊山寺
霊山寺は「一番さん」と呼ばれる順打ち遍路の出発点として、多くのお遍路さんで賑う神社でもあります。
霊山寺には縁結び観音がおり、恋愛運をアップさせることができます。
また恋愛だけでなく、仕事での良縁にも効果が期待できるため、仕事を軌道に乗せたい人は参拝してみるとよいでしょう。
本堂の天井には迫力のある龍が見事に描かれ、拝殿の天井にはまるで宇宙の星が載っている天体写真が掲げられています。
天平時代に高僧・行基が開いた神社と言われ、釈迦如来が祀られています。
釈迦如来と言えば、仏像の中でも最も位の高い仏様です。
釈迦如来に祈願すれば、どんな厄でも落とせそうです。
4. 観音寺
観音寺は徳島県徳島市にあり、観音寺の本堂は徳島市の有形文化財となっており、さらに観音寺書院の庭園は徳島市指定記念物となる、景勝地でもあります。
この観音寺には、本堂に炎に包まれた女性の絵を飾っており、人目をひきます。
これは、明治時代にこの寺で休憩中、大やけどを負った女性が、普段、姑をいじめていた報いでこのようなことが起きたとし、懺悔の意味でこの絵を奉納したと伝えられています。
この絵を奉納することで、自身が今まで積み上げてきた悪い行いを綺麗に浄化させようとしたのでしょう。
観音寺は、民家や商店街の町中にあり、昔から庶民に親しまれてきた神社です。
人々の日頃の行いを戒める場所であり、これからの幸福を祈る場所として、愛されてきた神社でもあります。
5. 津峰神社
津峰神社は徳島県阿南市にあります。
この津峰神社の祀られているご祭神は、カシハヒメノオオカミであり、寿命を司る神様です。
早朝に清水で身を清め、祈願すると、1日1人の命を助けることができると言われています。
創建は奈良時代の古く、朝廷からも崇敬された名高い古社として有名です。
正月元日には神迎開運星祭が行われ、初もうでに訪れるだけでもご利益なイベントがあります。
延命するご利益の他にも、病気平癒、海上安全にご利益があると言われています。
津峰山の山頂にある神社のため、登山道でも楽に登れる靴を履く必要があります。
登山道は長い階段が続き、山頂園地の奥に津峰神社があります。
また、登山道を避けたい人はリフトの乗ることも可能で、リフトからは絶景を楽しむことができます。
6. 日照山 極楽寺
徳島県鳴門市にある極楽寺は、弘法大師のお加持によって、難産に悩む女性が無事に安産をしたことに始まります。
このエピソードから見ても分かるように、安産にご利益のある神社として有名です。
また、明治時代に大阪に住む女性が難産で悩み、安産祈願を受けたそうですが、参拝した夜に弘法大師が現われ、四国巡礼を進められたそうです。
そして、この極楽寺で急に産気づきましたが、その夜、弘法大師が現われ、そのまま四国巡礼を続けて結願するように進言されたそうです。
夫人は弘法大師に言われた通り、四国巡礼を続け、結願しました。
そして、帰宅後、無事に出産を終えたとするエピソードが残っています。
この夫人はこの安産のご利益に感激し、安産大師像を奉納しましたが、極楽寺の境内に安置されている安産修行大師像がその像です。
安産だけでなく、子授けにもご利益があり、厄払いもできる神社となっています。
7. 安楽寺
安楽寺は、安らぎと楽しさのある寺と書きますが、この名前が現す通り、この神社の由緒は、弘法大師がこの地に温泉を発見したことを起源とします。
温泉とは当時の人々にとって、万病を直すお湯であり、また心身に安らぎを与える貴重なものでした。
弘法大師は、この温泉をみて「この地は、病魔から人々を救う薬師如来とご縁のある土地である」とし、温泉のほとりにお堂をたて、薬師如来を安置しました。
弘法大師はこの神社で国家安穏、諸人快楽を祈願したと言われています。
また、この神社が厄除けの神社として有名になったのには、「厄除けのさか松」という、青年が誤って弘法大師に矢を放ち、その矢を身代わりになって受け止めた松があります。
見るだけでもご利益がありそうです。
8. 賢見神社
賢見神社は徳島県三好市にあります。
この賢見神社は自分に取りついた悪い憑き物を落としてくれる神社として有名です。
賢見神社は一般的な神社と異なり、独特の儀礼で祈祷する神社としても有名です。
個性的な特徴をもち、祈祷の際の宮司の祝詞は発声に特徴があり、代々賢見神社に伝わる祝詞となっています。
また、賢見神社は犬神憑きをとり払う効果があると言われる神社です。
犬神憑きとは四国に伝わる伝承であり、動物霊に憑依され、手足が震えたり、突然高熱に見舞われるなどの現象を引き起こすと言われています。
人に憑りついて災いをもたらす霊であり、賢見神社はその邪気を払う場として信仰されてきました。
憑き物を落としに行きたいけれど、本人が行けないという場合、名前と住所、生年月日を教えれば、祈祷でその人の憑き物を落とすことができますが、本人が身に着けている物を持っていくと、さらに効果が高まると言われています。
9. 大麻比古神社
大麻比古神社は徳島県鳴門市にある、「一の宮」と呼ばれる由緒正しい神社です。
「一の宮」と呼ばれる神社は、古代において国司が順拝するときの最高の位を意味する神社です。
ここから、大麻比古神社が徳島県の中心的な神社として活躍してきた神社であることが分かります。
そんな由緒正しい大麻比古神社には、常に参拝客で境内があふれ、祈祷してほしい人がたくさん訪れます。
この神社の御祭神は、大麻比古大神という農業と産業にご利益をもたらす神様、猿田彦大神という交通安全にご利益をもたらす神様で成り立っています。
少し変わった厄払い祈祷も行っており、方除という方角に関する厄払いや大漁満足といった祈祷も行っています。
境内には、大麻比古神社の御神木であり、鳴門市指定の天然物である楠があり、見ごたえのある御神木です。
10. 王子神社
王子神社はアマツヒコネという神様をご祭神としており、学業や商売?盛といった開運のご利益があります。
この神社には王子神社という正式な名前がありますが、「猫神さん」という愛称で呼ばれています。
なぜ、「猫神さん」と呼ばれているのかというと、江戸時代、庄屋の娘が無実の罪で捉えられ、処刑されることとなったエピソードがあるからです。
庄屋の娘は処刑される前日に愛猫のお玉に報復するように言い含めて、処刑後、お玉の霊が罪をかぶせた人に次々と祟ったため、阿波藩蜂須賀家家老の長谷川奉公家がこの庄屋の娘と猫を王子神社に祀りました。
一見、恐ろしいエピソードに思いますが、この庄屋の娘の願いを叶えたパワーにご利益を求め、願い事を叶える「猫神さん」として人気を博しています。
この「猫神さん」に厄を落とすよう願えば、きっと叶えてくれることでしょう。
まとめ
徳島県には厄落としといっても、様々な方法や神様がいて、それらの特徴を楽しみながら厄落としに行くことができます。
その土地、独特の言い伝えやご利益があり、厄を落とすだけでなく観光地としても楽しめそうです。
厄払いといっても、様々な神社やお寺があって迷ってしまいます。
厄払いといってもその神社仏閣で方法が異なり、個性があるので、どんな特徴や個性があるのか行く前に押さえておきましょう。
1. 阿波金比羅神社
阿波金比羅神社は、七郎兵衛というという16歳の少年が満願の日、崇徳上皇愛用の硯石を賜ったのを起源としています。
こちらの神社では眼の病気に効果があるとされ、毎年、多くの参拝客が訪れます。
というのも、阿波金比羅神社の境内には後世神社があるためです。
この後世神社のある後世山は土佐の領主・長宗我部盛親公夫人を奉納している霊山です。
元和元年5月5日、大阪城にて豊臣方に味方した長宗我部盛親は、戦に負け、京都の六条河原で斬首されました。
夫人はこの悲報を知り、目をはらし、泣きながら、この阿波金比羅神社に逃げ、辿り着いたそうです。
しかし、手柄をあげたい一心の欲望にまみれた人に、この地で銃殺され、命を落とします。
里人はこの夫人を哀れに思い、この後世神社を造ったと言われています。
夫人が目をはらして泣いていたことから、この神社に参拝すると、目の病気に効果があるといわれ、また婦人を祀っている縁からか、女性の参拝客が後を絶ちません。
阿波金比羅神社は、徳島県阿南市にあります。
2. 薬王寺
薬王寺は徳島県海部郡にあり、近くの海はウミガメが産卵する場所として有名です。
毎年多くの参拝客で賑わいますが、正月の3日間では約20万人の参拝客で境内があふれかえっているそうです。
祈祷は一つの祈祷が3千円となっていますが、3つの祈祷を一気にお願いすると、五千円で受けられるそうです。
この薬王寺には、「女厄坂」「男厄坂」「男女還暦厄坂」という3つの坂があり、この厄坂を上ると厄を祓うことができます。
厄年の女性は「女厄坂」で、厄年の男性は「男厄坂」で「おん こころ せんだり まとう ぎ そわか」と真言を唱えて1円玉を置くと、厄払いできると言われています。
「男女還暦厄坂」は男女の還暦の方の厄坂となっており、やはり同じように真言を唱えて1円玉を置くと厄払いできると言われています。
ちょっと変わった厄払い法を楽しむことができる神社です。
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