気が動転しやすい人の特徴・気が動転する原因や対処方法 | SPITOPI

気が動転しやすい人は、パニックに陥ってしまいがちですが、そうした性質がある人には、どのような特徴や傾向があるのか、様々な例を挙げながら、改善に向かうための対策法をご紹介します。

1. 気が動転するの意味とは?

気が動転する状態というのは、自分の感情の中に何らかの乱れが生じ、冷静な判断ができなくなってしまうことを表しています。

予定通りに物事が運ばない時にパニック状態に陥ることも気が動転する状態と言えますし、憧れの異性と対面で話す時に自分だけが動揺してしまうことも、気が動転している状態と言えます。

多くの場合は、一時的な軽度の錯乱状態を意味しており、同じ状況が続くと、次第に冷静さを取り戻していくことがほとんどです。

また、同じ家庭環境で育てられた兄弟でも、性格が分かれることを思えば、先天性による影響も否定できません。

2. 気が動転しやすい人の特徴

2-1. 急な変化に弱い

気が動転しやすい人の特徴として、急な変化に弱い一面を持っていることは不可欠です。

例えば晴れの天気のイメージの予定していた旅行先で、雲行きが怪しくなって雨が降ってしまっただけで、動揺を隠せない態度になってしまうなど、変化に対する不安の気持ちが大きいことがわかります。

なぜそのようなパニック状態に陥ってしまうのかと言えば、変化が苦手な人は、未知なることに対する漠然とした不安を抱えている可能性が高く、まだ見ぬものに対する恐怖心が深層心理が現れていることがわかります。

この世は自分の思い通りにいかないことも多いですので、変化を楽しめるようにしましょう。

2-2. 完ぺき主義

完璧主義な人ほど、些細なことを気にしがちな繊細さが災いし、気が動転しやすい傾向があります。

逆に細かいことを気にしない楽観主義の人は、自分にとって完璧な計画から外れたとしても動揺することなく、その不完全さを受け入れることができます。

仕事の現場においては、完璧を求められることもあるので、そのような性格が育ってしまう気持ちもわかりますが、例えば他人と楽しく過ごすべき場で、一人で気が動転してしまい、全体の空気を悪くしてしまうケースもありますので、完璧をきたすことが重要ではない局面では、受け流すようにしましょう。

2-3. 周りの人の目を気にする

周りの人の目を気にする人は、気が動転しやすい傾向があります。

それは自意識過剰と表現することもでき、周りに見られていると強く意識することでパニック状態を引き起こし、場合によっては過呼吸になってしまうほど、呼吸を荒くしてしまいます。

このような傾向で気が動転してしまう人は、誰もいない公園などではそのようなパニック状態に陥ることはなく、電車の中やレストランなど、不特定多数の人が集まる公共の場でのみ、そのような症状が現れる傾向があります。

そのことを自覚するだけでも、冷静さを取り戻すきっかけにすることができます。

2-4. 集団行動が苦手

集団行動が苦手なことは、気が動転しやすいことに関係しています。

他人に決められたルールの中で生きることを息苦しく感じる人は、一般の人にとってはなんでもないことでもストレスに感じてしまい、深層心理に蓄積されたそうした感情が爆発するように、動揺を隠しきれなくなります。

一度、昂ってしまった感情を抑えることは難しいですので、我慢の限界を迎えると、気が動転してしまうことになります。

集団行動は、経験を重ねていくことで少しずつ慣らしていくこともできますが、先天的な病でうまくできない人もいますので、一概に性格とは言えない部分もあります。

2-5. 他人に頼って生きてきた

面倒見の良い母親に育てられたり、頼りになる上の兄弟に面倒なことをやってもらいながら生きてきた人は、大人になってそのような存在がいなくなって一人で行動しなくてはならなくなった時、気が動転しやすい傾向があります。

それはあたかも、何かトラブルがあれば誰かがやってくれるだろうという甘い考えで生きてきたツケが回るかのように、社会性を求められる環境などでは特に、動揺を見せることになります。

ある程度の年齢を重ねたら、そのことを意識して少しずつ自立の道を歩まないと、大事な場面で気が動転してしまい、チャンスを逃してしまいかねません。

3. 気が動転する心理や原因

3-1. マイナス思考にとらわれる

マイナス思考にとらわれがちな人は、自分の妄想の中で勝手に最悪の事態を想像してしまうので、気が動転しやすい傾向があります。

通常の運びでは、そのような事態には至らないにもかかわらず、誰よりも最悪のシナリオを用意してしまうために、同じ出来事を経験しても、誰よりも大きく動揺してしまうわけです。

このような性格では、精神的にも疲れてしまいやすく、いざという時に本来のポテンシャルを発揮できなくなってしまうこともありますので、自分の冷静さを保つために、マイナス思考を改善するように心がけましょう。

3-2. 冷静な判断ができなくなる

気が動転してしまう原因として、冷静な判断できなくなってしまうことも、心理作用として密接に結びついています。

冷静さというのは物事を俯瞰で眺めていられる状態を表しており、広い視野を持って様々な可能性を示唆できる状態を意味しますので、冷静さを保つことを強く意識することで、気が動転してしまうことを避けることができます。

元来が心配性な人は、どんな問題が生じたとしても対応できるように、事前にその対策案を用意するなど、備えあれば憂いなしという万全の態勢を整えることで、気が動転してしまう可能性を下げることができます。

3-3. 怒りに執着してしまう

怒りに執着してしまいがちな人は、一つの事にいつまでもとらわれてしまい、その怒りを増幅させてしまうので、気が動転しやすい傾向があります。

一言に気が動転すると言っても様々な種類がありますが、自分の中に芽生えた怒りを晴らすべく、憂さ晴らしするかのような動転を見せる人は、後の祭りとなって反省しなければならない状況を自ら作り出してしまうことも多々ありますので、怒りをコントロールするスキルを身につける必要があります。

気が動転しても一人でおどおどしているだけならば可愛いものですが、怒りを暴発させてしまうタイプの人は、人一倍、用心しましょう。

4. 気が動転した時の対処方法　

4-1. 正しい深呼吸を心がける

気が動転した時の対処方法として、第一にご紹介したいのが、正しい深呼吸を心がけることです。

深呼吸というのは誰でも知っているものですが、正しい深呼吸の方法を理解していない人も多いですし、場合によっては過呼吸を引き起こしてしまうことすらありますので、自分だけではなく他人の窮地を救うためにも、正しい深呼吸の方法を学んでおきましょう。

ここでは割愛しますが、そうすることで、もし気が動転してしまっても、必ず呼吸を整えることができるという安心感を作り出すことができ、気が動転することの恐怖心を薄めることができます。

4-2. 落ち着け、と心の中で念じる

気が動転してしまった時の対処方法として、次に挙げたいのは、心の中で繰り返し、落ち着け、と念じることです。

気が動転してしまうメカニズムを考えると、自分の心が自らそのような心理状態を作り出しているケースも多々ありますので、今度はプラスの自己暗示をかけることで、自意識を明るい方向へ更新することができます。

人から労いの言葉をもらうと心が安らぐように、自分で自分に言い聞かせるように念じても、そのような効果があることがわかっていますので、どんな状況でも必ず自分という味方がいることを忘れずに、プラスの自己暗示をかけましょう。

4-3. 死にはしない、と考える

冷静さを取り戻すために、どんな状況でもオールマイティに使える言葉として、死にはしない、と考えてしまう方法があります。

ネガティブな状況を無理やりポジティブに考えようとするのではなく、今現在の自分の大変な境遇を正しく受け止めることで、不思議と肩の重荷が抜けることがあります。

人間は比較することで自分の幸せを体感しやすい一面がありますので、あらゆる場面において最悪の状況である死を持ち出すことで、自分が置かれている窮地を軽視する視点が生まれ、さっきまで気が動転していた自分を脱することができます。

4-4. 一時的なパニックであることを思い出す

気が動転してしまい、心臓がバクバクいうようなパニックを引き起こしてしまったとしても、そうした状態というのは、一時的なものである可能性が非常に高いことを知ることで、気が動転することに対し、耐性を作ることができます。

もしも窮地に立たされたとしても、三分間我慢すれば冷静さを取り戻せるはずということを、先回りして意識することで、いち早く普段の自分に戻ることができます。

5. 気が動転した時は一度落ち着くのがオススメ

気が動転した時は、それが長くは続かないことを思い出し、とりあえず一旦落ち着こうと、インターバルをとることが大切です。

急を要する場面で、休養をとることはなかなか難しいかもしれませんが、一度きちんと落ち着いてしまえば、二度と同じようなパニック状態には陥らないことがほとんどですので、周りの目を気にせず、きちんと休むことをお勧めします。

そうすることで、本来の自分をいち早く取り戻せることを知っているのは、その環境において自分だけの場合もありますので、どう思われようと正しい対策をとるようにしましょう。

まとめ

気が動転しやすい人に見られる特徴や傾向、そしてその対策法についてまとめてみました。

性格が災いし、気が動転してしまえば、本来の実力を発揮できずに、せっかくの機会を逃してしまうこともありますので、心当たりのある人や、そうような傾向があって苦しんでいる知人がいる場合は、ここに記した特徴や対策法に目を通すことで、パニックを克服するきっかけにしましょう。