気が利く人の特徴や気が利くようになる方法 | SPITOPI

生きていると沢山の人の仕草や所作、思い遣りに触れますが、その中にも感心する程気が利く人がいます。

今回は気が利く人についてお話しします。

1. 気が利く人とは

まず、気が利くとはどういう人の事を言うのでしょうか。

例えば先回りして他人が次に行う事を想像し、作業しやすくしてくれていたり、痒いところに手が届くような事をしてくれたり、ここぞという時にしっかりサポートしてくれるなどほんの少しの事なのですが、機転の利く人の事を言います。

それはなかなかできそうでできないですし、受ける側もそれに当然だと思っていてはダメで、気付かないと意味がありません。

そしてそのような人が周囲にいると雰囲気が大変良くなり、物事がスムーズに運ぶので、大変有難い存在になります。

全員がそうなれば良いのですが、違いがあるのも個性とも言えるでしょう。

見習うべきそのような存在の人達に共通する特徴はどのようなものなか、いくつかご紹介しましょう。

2. 気が利く人の特徴

2-1. ちょっとした事に気が付く

ちょっとした事は結局全体を見ていないと気づかない事ばかりです。

森を見て木を見るように、細かい事は常に全体を見ていないと気付きません。

ですから普段からしっかりと人の動きや機微、それぞれのやり方や特徴などを自然と目に入れたり耳にしていないとできない事になります。

そしてそれは取り繕ってしている訳でも必死になっている訳でもないので、他人は気付く事もないですし、さらっとやってのけて見えるのでしょう。

ですが自然と身についた能力とはいえ努力をしていない訳ではないので、その能力は更に鍛えられますし、環境や状況によって気の使い方や配り方を変えていると思うので対応能力も長けていると言えるでしょう。

2-2. 自分がして欲しい事を他人にする

こんな時こうして欲しいなぁ、こうなればもっとスムーズに進むのになどの感情は作業をしていればよく思う事です。

それを他人に頼る発想や願望だけで終わるのではなく、自分に置き換える人は気が利く人ではないでしょうか。

人が嫌がる事は大体同じだと思いますが、喜ぶ事は人それぞれ違います。

なのでその辺の判断もしっかりできていて全てを自分に合わせるのではなく、相手によって欲している事を考え、やり方やサポートを変えていく事ができる人は基本的に思い遣りがないと出来ないと言えるでしょう。

2-3. 有言実行できる人

例えば残業や仕事が残っていて疲れている時や、まだまだ仕事が終わりそうにない時に、一言気の利いた言葉を掛けてくれる人がいます。

気に掛けて貰えると嬉しいですし有難いですが、普通の人は声を掛けるくらいはするのではないでしょうか。

例えばこの時にお茶を入れてくれたり、時間が時間ならば簡単な差し入れをしてくれたり、少し休憩を取りましょうと精神面にも気に掛けて気分転換などに誘ってくれる事も気遣いの一つだと言えるでしょう。

また、そのタイミングは非常に重要なので相手が一段落付きそうな良いタイミングを見計らって声を掛けるのではないでしょうか。

また気の利く人は判断を相手に委ねますなので何かをした際にも押し付けがましくなく、当然の流れだったかのように自然な感じで物事をサポートしたり手伝ってくれるでしょう。

2-4. 余計な事はしない

気遣いや思い遣りは微妙なものでやり過ぎも足りなさ過ぎも意味が成り立たない場合があります。

人に対し何かをしたいと思う気持ち自体は尊いのですが、ちょうど良い加減というのがポイントになります。

目立たず影が薄い訳でもない、肝心なところはしっかり抑えているけれどそれを前面に押し出す事もないという特徴があります。

また人によって嬉しいツボが違うのでそれを全て把握する事は不可能ですが、普段から観察していれば大体はわかりますし、これ以上は踏み入れず相手に任せた方がいいなという差し引きや、ここまではやっておいた方が次がしやすいだろうという段取りを常に頭に入れているのではないでしょうか。

また自分ではいいと思っていても相手にはやり過ぎだと感じてしまう場合もあります。

例えば何かをする際に相手を立てる意味で、お先にどうぞと促す場合がありますが、あまりにやりすぎると失礼に値してしまいます。

相手の立場や性別、年齢なども関わってくるのですが、相手が遠慮したら空気を読んでさらっとその場を流しましょう。

もしくは、では自分が先にと言うくらいの気を回しても良いのではないでしょうか。

そのような機転も気が利くと言われる要素になるでしょう。

2-5. 何もしない気遣い

あえて見て見ぬ振りをする事や、何もしないと言う事も気が利く人の特徴の1つだと言えます。

そっと見守ると言う事は結局相手のことをきちっと見ていないとできない事なので、今は声をかける時ではないという判断や、手助けをすると相手の為にはならないという決断は大変重要ではないでしょうか。

最終的に相手を立てる意味では、中途半端に手を貸し出すよりも、終始見守り必要最低限の事を手伝う思いやりができる人が重宝され頼られるのではないでしょうか。

2-6. ついでにやっておく精神

これはタイトルのままになりますが、自分がしようとしている事をついでに人の分もやってしまう事や、自分が使った後に人が使いやすいように戻しておいたりキープしたりする事を言います。

簡単そうですが、ついつい自分の用事が済むと次の人の事を忘れたり、考え事をしていると他人の事まで気が回らなくなってしまう事もあります。

少しの差ですがその差が大きく人に響くのではないでしょうか。

3. 気が利かない人の特徴

3-1. 気が利くと言う事自体がわからない

そもそも基本的に気が利くという意味がわからない方がいます。

勿論、本来人が持っている思いやりや優しさがない訳では無いと思いますが、自分の取り組む事が便利になったりスムーズになる事に対し、その現象が起こっている事を当然だと思っているのではないでしょうか。

また物事の流れや物事自体に対しあまり関心がないのかもしれません。

なので誰かが自分の代わりに何かをやってくれていても、その瞬間は感謝を口にすると思いますが、だからといってそこから学ぶ事はなく、瞬間瞬間で物事が終わっていくのだと思います。

3-2. 自分が気が利かない事に気づいていない

気の利く人が、他人の喜ぶ事や想像をし先回りをして行動するのに対し、気が利かない人は他人の行動に敏感な割に自分の行動には鈍感なタイプと、自分はできていると思い込んでいるタイプに分かれるという事です。

まず前者は他人に気遣いや気配りをして貰うと感謝や評価はするのですが、相手が少し気を遣えなかったり気が利かない瞬間があると、相手に対し気が利かない人として認定してしまいます。

でもそこから自分を省みたり、自分に起き変えたりする発想には至りません。

また後者は既に自分は気が利いていると思っているので、努力もしないですし省みる事もないでしょう。

どちらにせよ他人の気の利き方には目が行くのですが、自分については甘目がちと言う事です。

本当に気が利く人は、自分の事を気が利くとは思っていないので、受ける周囲の気分がいいのではないでしょうか。

3-3. 他人の気遣いに気付かない

どれだけ気遣いや気配りをしてもらっても、びっくりするくらい気付かない方がいます。

例えば何人かで会話をしている中で、困ってしまう質問をされ答えに詰まっている時に、気の利きいた人が助け舟を出してくれたら、その行為に気付いていれば丸く収まる筈です。

ですが気遣いに気付かない人はその気の利き方を無駄にしてしまいます。

基本的に全体を見る習慣がないですし、余裕がなく全てにおいて自分中心なので気遣いや気配りはともかく、困った時の助け舟すら気付かないのです。

3-4. 空気が読めない

上記に書いてきた気の利かない人の特徴の全てに共通するのですが、基本的に空気が読めない方が多いように思います。

空気が読めないという事はどうしても自分中心になってしまいます。

話も自分中心になりがちですし、振る舞いも行いも自分の尺度で見てしまうのではないでしょうか。

例え気を利かしたとしても、自分の思う形で相手に対し接すると思うので相手が本当にして欲しい事や、痒いところに手が届いている訳ではない事を理解しないといけません。

空気を読む事は本当に難しい事です。

わざと空気を読まず気を利かす方法もありますが、よっぽど普段から人について理解していないと難しい方法になります。

4. 気が利くようになるコツ

4-1. 人のことを理解したい気持ちを持つ

他人に対して関心を持っていなければ元も子もありません。

何かしたいと思ったり役に立ちたいと思う気持ちは、気が利く利かない以前に、相手に対し興味がないとできないのではないでしょうか。

それは恋人や友達だろうと、会社の人間であろうと同じ事で、普段から相手を観察ししっかりリサーチしていないといざ何かをする時に全く情報がない事になります。

そのリサーチはふとした時に相手が言った言葉や、願望や想いなどを心に留めておく事を言います。

また会社などでも全体を見ていれば仕事の運び方やポイントが分かるので協力しやすい筈です。

普段の積み重ねは本当に大切で、自分の気持ちが変わるように相手の気持ちも変わる事を理解しなければいけません。

4-2. 全体に対し興味を持つようにする

物事にはすべて流れというものがあります。

一つ一つ小さいものを見ていても全体を把握出来る訳ではありません。

まんべんなく全体を見る事によってそれぞれの特徴を掴む方が有益ではないでしょうか。

何事においても興味を持つ事は大切な事で、関心がないとそこで感情や感覚がストップしてしまいます。

自分を磨く点でも様々な事に興味を持つと、感性も磨かれますし人間としても大きくなるのではないでしょうか。

4-3. お礼や感謝を伝えるようにする

普段から感謝やお礼は伝えていると言われそうですが、伝えて終わるのではなく嬉しかった事や感謝を記憶するという意味です。

何が嬉しく、支えになったかなどを小さな事ではありますがしっかり心に留めておき、積み重ねると自分が相手の立場に立った際に恩返しが出来るかもしれません。

結果それが気遣いになり気が利く人になっていくのではないでしょうか。

5. 気が利く人になるメリット

メリットと言うと損得勘定の様に思ってしまいますが、気が利くと言われる事は最高の褒め言葉だと思います。

おそらく沢山ある褒め言葉の中でも一位二位を争う程の褒め言葉ではないでしょうか。

それは人格を褒めているからであり、その人が自然に身に付けた能力であったり魅力であったりするからです。

昨日今日身に付けた感覚では簡単には真似ができない事なので、自分も褒められると気分が良いですし周りの人も気持ちが良くなるのでいい事ずくめになります。

まとめ

気が利く人になると言うよりは、もっとシンプルに自分も相手も気持ちよく過ごす為にはどうしたら良いか考えれば良い様に思います。

勿論、細かくなると人それぞれの好みや感覚は違ってきてしまいますが、大まかな部分は自分がされて嬉しかった事などを真似したり、他人に返していけば雰囲気も良く人間関係も順調になるのではないでしょうか。