「明晰夢(Lucid dreaming)」とは、睡眠時に見る夢の一種であり、「自分が今、夢の世界の中にいるというはっきりとした自覚」を持ちながら見ている夢のことです。
この記事では、明晰夢の定義や特徴、危険性、見方などについて、徹底的に解説していきます。
- 明晰夢とはどんな夢なのか?
- 明晰夢と普段の夢の違いは何か?
- 明晰夢を見る生理学的なメカニズム
- 明晰夢にはエンターテイメント的な楽しさがあるのか?
- 明晰夢を見やすい人の特徴1:想像力が豊かで妄想癖がある
- 明晰夢を見やすい人の特徴2:ゲーム好きでロジカルシンキングが得意
- 明晰夢を見やすくする方法1:夢日記を習慣的につける
- 明晰夢を見やすくする方法2:夢か現実かのリアリティーチェックをする
- 明晰夢を見やすくする方法3:見たい明晰夢を想像して計画する癖をつける
- 明晰夢を見やすくする方法4:瞑想して脳波を変える
- 明晰夢を見やすくする方法5:レム睡眠を多くして睡眠レベルを浅くする
- 明晰夢を見る時の眠り方の条件
- 明晰夢は眠らなくても見ることができるのか?
- 明晰夢で空を飛ぶ方法1:空を飛べるという自己イメージを強化する
- 明晰夢で空を飛ぶ方法2:リアリティーチェックでエゴ(自我)を潜在意識よりも強くする
- 明晰夢で空を飛ぶ方法3:無重力の宇宙空間を利用する
- 明晰夢は健康に対して危険なのか?
- 明晰夢を見すぎると死ぬのか?
- 明晰夢は体が疲れていると見やすいのか?
- 明晰夢と金縛りとの関連性
- 明晰夢を見ないようにするコツ
- まとめ
1. 明晰夢とはどんな夢なのか?
明晰夢とは「自分が夢の世界にいることを自覚できている夢」のことであり、「夢の世界で起こる出来事に対して一定のコントロール感を持っている夢」を指していることもあります。
一般的な夢でも、自分が持っている無意識的な欲求を実現してしまう「願望充足夢」はありますが、それは自然な夢の流れの中で願望が充足されているだけで、そこに自分の明確な欲求充足の意志は働いていません。
明晰夢というのは、夢の世界においてある種の有能者(状況や他者を自在にコントロールできる者)になる特殊な夢であり、「自分の持つ欲求・願望」を明確に認識した上で、その欲求・願望を意図的に思い通りに満たすことができるという特徴があります。
2. 明晰夢と普段の夢の違いは何か?
「普段の夢」は、自然に夢の世界の中の出来事(エピソード)が展開していく特徴があり、夢の世界に対して自分の意志や欲求・願望をダイレクトに反映させることはできません。
「明晰夢」は自分自身が今、夢を見ていること、夢の世界の中にいることに対して明確な自覚があります。
「普段の夢」は夢を見ている間は、自分が夢の中にいることをはっきりした形では自覚できておらず、現実とほぼ変わらない意識で夢の中で動いています。
「明晰夢」は自分の欲求・願望に基づいて夢の世界をある程度コントロールすることが可能とされますが、「普段の夢」は夢の世界の側が勝手に自律的な物語を展開させていくだけであり、自分の意志でその展開を変更することはできません。
3. 明晰夢を見る生理学的なメカニズム
明晰夢には、高次脳機能である「思考・判断・創造力・意識・長期記憶」などを司っている前頭葉(前頭前葉)の一時的な機能低下や覚醒水準の低下が関係していると合理的に推測されています。
一般的な夢は、「覚醒時にインプットされた知覚・記憶の材料」を元にして、前頭葉と海馬(記憶中枢)が相互に連携することで作られる「睡眠中の心的現象」です。
しかし「明晰夢」を見る時には、前頭葉の脳機能が完全に睡眠モードになっておらず、前頭葉が半覚醒状態になっています。
つまり、「体が眠っているのに頭が半分起きているという状態」になることで、夢の世界をメタレベルで知覚しているような感覚(夢だと分かっていて夢を見ている感覚)を味わうことができるのです。
4. 明晰夢にはエンターテイメント的な楽しさがあるのか?
明晰夢の特徴として、「夢の世界いるという自覚がある」と「夢の世界の出来事や他者をある程度コントロールできる」ということがあります。
これは即ち、「自分好みの世界・自分の思い通りになる他者・自分の理想的なエピソード」を自在に作り出せることを意味しているので、明晰夢には自分の欲求・願望をダイレクトに反映させられるほど「エンターテイメント的な楽しさ」があるということになります。
実際に、明晰夢の脳生理学的なメカニズムは、VRのゲームの要素として取り込もうとする先進的な研究もあるようですが、現時点では明晰夢を自在にコントロールしてVR体験ができるほどのゲーム技術は存在しません。
5. 明晰夢を見やすい人の特徴1:想像力が豊かで妄想癖がある
明晰夢を見やすい人の特徴としてまず上げられるのが「想像力の豊かさ」であり、具体的な世界観やエピソードを思い通りに自己設定していく明晰夢を見るには、かなりの想像力や創作力(作話力)が必要だと考えられてます。
普段から「世界がこのような状態であればいいのに」とか「あの人がこういう風に反応してくれれば最高なのに」といった妄想ばかりしているような人も、無意識的に明晰夢につながる「独自の世界観・好みのエピソード(逸話)」が創られやすくなっています。
反対に、遊び心と想像力のないガチガチの現実主義者は、もっとも明晰夢を見にくいタイプであり、「ありのままの客観的現実」をストレートに受け容れているので、明晰夢が生成される余地が乏しいのです。
6. 明晰夢を見やすい人の特徴2:ゲーム好きでロジカルシンキングが得意
明晰夢を見やすい人の特徴として「ゲーム好き」もあり、ゲーム好きな人は「非現実的な世界・自分が主人公になった楽しい物語」に対する想像力・妄想癖が日常的に鍛えられやすくなっています。
夢の世界を夢の世界とはっきり認識できるメタレベルの認知能力には、論理的なロジカルシンキングが関係しているとされます。
物事について冷静かつ客観的に論理的な思考ができる人ほど、「夢の中の違和感」に気づきやすくなり、結果として明晰夢を見やすくなってくるのです。
7. 明晰夢を見やすくする方法1:夢日記を習慣的につける
大半の夢の内容は目覚めた後にすぐ忘れてしまいますが、明晰夢を見やすくするためには、「夢日記をつけること・夢の内容のメモを取ること」が推奨されています。
夢日記をつけることによって、「夢の内容や場面を忘れずに済む効果」があり、連続して夢日記をつけていくと「自分の見る夢の大まかなパターンや雰囲気」についてかなり正確に認識できるようになってきます。
明晰夢を見るためには、今見ているものが夢であると気づくことが大切になります。
夢日記を習慣的につけていけば、「夢であることの特徴となるパターンや雰囲気」に気づくことで、自分が今、夢の中にいると気づきやすくなるのです。
8. 明晰夢を見やすくする方法2:夢か現実かのリアリティーチェックをする
明晰夢を見やすい精神状態になっている時には、今自分が見ている状況が「夢なのか現実なのかの判断」が、非常にセンシティブ(敏感)にできるようになっています。
明晰夢を見やすくする方法の一つに、起床時から今見ている状況が「夢なのか現実なのかのリアリティーチェック」をする習慣をつけることがあります。
もっとも簡単なリアリティーチェックとしては、夢と思われる状況において「頬をつねる・息を止める」ということがあります。
しかし明晰夢の場合は脳の前頭葉が半覚醒状態にあるので、頬をつねると実際の痛みを感じやすくなっています。
9. 明晰夢を見やすくする方法3:見たい明晰夢を想像して計画する癖をつける
明晰夢はイマジネーションの豊かさと物語的な脚本の創作力によって見やすくなると言われています。
そのため、眠る前に布団の中で、自分がこれから見たい明晰夢の内容と展開をできるだけ具体的に想像することで「明晰夢を見る確率」が上がってきます。
明晰夢は豊かな想像力や自己中心的な創作性によって、ある程度まで事前に計画することが可能とされます。
普段から見たいと思う明晰夢を生き生きと想像する癖をつけることで、明晰夢を見やすい精神状態へと誘導されやすくなるのです。
10. 明晰夢を見やすくする方法4:瞑想して脳波を変える
仏教の禅宗で実践されている「瞑想」は、瞑想している時の脳の生理学的状態が「半覚醒状態」にあるとされています。
瞑想は明晰夢を見ている時と非常に近い脳の状態にあり、アルファ波(リラックス状態)よりも覚醒レベルの低い「シータ波」という特殊な脳波が出ています。
瞑想やマインドフルネスのトレーニングを繰り返すことによって、脳波の出方が「脳の半覚醒状態」にどんどんと近づいていくので、そこに物語的な想像力や計画性の豊かさが加われば、明晰夢を見ることのできる確率は格段に高くなるでしょう。
11. 明晰夢を見やすくする方法5:レム睡眠を多くして睡眠レベルを浅くする
明晰夢は、脳の睡眠レベルが浅い寝ぼけたような状態で起こりやすくなります。
脳の睡眠が浅くて、体の睡眠が深いという状態が「レム睡眠」ですが、レム睡眠中には人の眼球は高速運動を繰り返していて、眠っていても眼球は何らかの知覚像を映し出しているとされます。
レム睡眠中の高速眼球運動が映し出している知覚像をベースにしたエピソード(物語)が、「明晰夢」の材料になっている可能性があります。
朝方に入眠すると、浅い眠りのレム睡眠の時間が多くなりやすいとされますが、熟睡できていない状態なので明晰夢のためにレム睡眠を繰り返すと、睡眠不足で体調不良を起こすリスクがあります。
12. 明晰夢を見る時の眠り方の条件
「明晰夢を見る時の眠り方の条件」は、ベッドに入ったらできるだけ速やかに眠れるような状態になっていることがまず大切です。
体をほぐしたり温めたり、深呼吸をしたりして、自分が眠気を感じやすくなる方法を見つけておきましょう。
明晰夢を見てこれが夢であると自覚した時に、精神的に動揺せずに目覚めないようにすることも重要です。
驚いたり恐怖感を感じたり、暴れたりすると、「心拍数・体温の上昇」によってすぐに目覚めてしまい、明晰夢が途中で終わってしまいます。
複雑な思考力を働かせすぎないことも大切で、自我と思考力が強くなった場合にも明晰夢は輪郭がぼやけてすぐに終わりやすくなります。
13. 明晰夢は眠らなくても見ることができるのか?
明晰夢を見るための一般的な前提条件は「眠ること」であり、眠らなくては明晰夢は見られないとされています。
しかし例外的に、「金縛り」と類似した脳の生理学的現象とされる「幽体離脱」を行いやすい体質であれば、はっきりとした睡眠状態になくても「明晰夢」を見ることができる可能性が指摘されています。
幽体離脱というのは金縛り以上に科学的説明が難しい現象で、「精神が肉体から離脱する現象」のことを意味しています。
幽体離脱も前頭葉の覚醒水準の低下とある種の幻覚作用によって科学的に説明されますが、幽体離脱(体外離脱)が起こった時には眠っていなくても明晰夢の状態に意識が導かれやすくなるとされています。
14. 明晰夢で空を飛ぶ方法1:空を飛べるという自己イメージを強化する
明晰夢で空を飛ぶことは、初心者にはかなり難しいとされています。
それは現実世界において「人間は重力に逆らって空を飛ぶことはできないという常識・確信」があまりにも強いからで、夢の世界でも完全に空を飛べると自分に思い込ませることが困難だからです。
「空を飛べない」という潜在意識や覚醒時の思い込み(常識感覚)が強いために、空を飛べなくなっているだけなので、「空を絶対に飛べるという自己イメージ」の強化を繰り返すことで、空を飛べる可能性がかなり高まってきます。
15. 明晰夢で空を飛ぶ方法2:リアリティーチェックでエゴ(自我)を潜在意識よりも強くする
明晰夢のコントロール可能性の半分以上は「エゴ(自我)の強さ」と関係しています。
明晰夢で空をどうしても飛べない時には、「空を絶対に飛べる」と思い込むエゴ(自我)の強さが、「現実世界では空は絶対に飛べないものである(人間は重力に逆らって飛ぶことはできない)」という潜在意識に圧倒されて押されているのです。
明晰夢で空を飛ぶためには、「空を飛べずに落ちる恐怖感」を完全に克服するために、リアリティーチェックを行って「この世界は夢で何でもできるというエゴの確信」を強めて上げる必要があります。
16. 明晰夢で空を飛ぶ方法3:無重力の宇宙空間を利用する
明晰夢で空を飛ぶための有力な方法としては、潜在意識まで含めて騙してしまうような「絶対に空を飛べる前提条件」を刷り込むという方法があります。
その典型的なやり方として、「無重力の宇宙空間」に飛び出していくイメージを活用するということがあります。
無重力の宇宙空間であれば、覚醒時においても人間やモノは浮かぶというのが強固な常識としてあるので、明晰夢の世界でも何の不安もなく空に飛び上がることができるのです。
17. 明晰夢は健康に対して危険なのか?
明晰夢は健康に対して危険なのかという質問に対しては、「明晰夢の内容が悪夢である場合」に、心身に対して一定のダメージを及ぼす可能性があるということになります。
反対に、明晰夢の内容が楽しいエピソードに満ちており、自分で自由自在にコントロールできるというものであれば、明晰夢の危険性はほとんどありません。
明晰夢では脳が半分覚醒しているので、目が覚めた後でも悪夢の影響が身体や精神に出ることがあります。
具体的には、「睡眠障害・不安感・抑うつ感・パニック・体調不良」のリスクがあります。
18. 明晰夢を見すぎると死ぬのか?
「明晰夢を見すぎると死ぬのか?」という質問に対しては、現在までのところ、明晰夢の見すぎによって死亡した人の症例は確認されていないということになります。
明晰夢を見ている時には、脳が完全に睡眠に落ちていない「レム睡眠の状態」にあるので、良質な睡眠が取れていないことによる一定の心身への悪影響は想定されます。
しかし、完全に一睡もできない状態が長く続くわけではないので、明晰夢の見すぎで死亡することは現実的には考えにくいでしょう。
19. 明晰夢は体が疲れていると見やすいのか?
明晰夢は、身体が疲れきっているのに、脳だけが過剰に覚醒しているような状態で見やすくなることが知られています。
過酷な有酸素運動をやり過ぎたアスリート、海外旅行などで極端な環境変化を経験してストレスに敏感になっている人などが、明晰夢を見やすくなるとされています。
それは「身体の疲労の蓄積」に「精神的ストレス」が加わって、体が疲れているのに脳がなかなか眠りにつくことができなくなっているからです。
疲労による明晰夢の見やすさの生理学的メカニズムは、金縛りとも共通性があります。
20. 明晰夢と金縛りとの関連性
「金縛り」は、体は眠って活動を停止しているのに、脳だけが活発に活動しているようなアンバランスな状態で起こりやすい生理学的現象とされています。
睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠がありますが、明晰夢も金縛りも脳だけが活動を続けている「レム睡眠時」に起こりやすい現象ということで共通性があります。
脳が半覚醒状態にあるレム睡眠の時に、明晰夢を見やすくなっています。
そのため、明晰夢を見ている時には金縛りが起こりやすくなっているとも言えます。
金縛り中に強い恐怖感や不安感を感じると、明晰夢の内容が悪夢に変わって悪影響が出やすくなるので注意して下さい。
21. 明晰夢を見ないようにするコツ
明晰夢を見ないようにするコツとしてもっとも重視されるのは、レム睡眠を減らして熟睡できるようにすることです。
身体の疲労感と精神的なストレスを減らして、「睡眠の質」を上げていくことができれば、明晰夢を見にくい体質へと変わっていきます。
さらに、できるだけ夢の内容や物語について興味関心を持たないようにすることも、明晰夢を見ないようにする効果があります。
「夢日記・夢のメモ」などはつけずに、夢を見てもその内容をすぐに忘れるようにしてみて下さい。
まとめ
「明晰夢」とは自分自身が夢の世界にいることをはっきりと自覚している夢のことであり、「明晰夢」を見ている時には「夢の世界の出来事+夢の中の他者」に対して一定以上のコントロールをすることができます。
明晰夢を見ている間、その人は夢の世界における特殊な有能者になっており、「自分の持っている潜在的な欲求・願望」を意識的かつ意図的に満たすことができるとされています。
そのため、明晰夢をよく見る人にとって、明晰夢はある種のエンターテイメントや仮想的な欲求充足手段として機能していることもありますが、一般的には「明晰夢を見たいと思って見ること」はまずできません。
明晰夢は、「金縛り・夢遊病」が起こりやすい脳の生理学的な状態と一定の相関関係があるとされ、明晰夢を頻繁に見る人には脳生理学的な特徴に共通性がある可能性が指摘されています。
明晰夢そのものが健康や脳に有害であるという医学的な根拠はなく、明晰夢をたくさん見て「体調不良・不安感」を生じても、生命の危険はありません。
「明晰夢」の定義・特徴・危険性・見方などについて調べたい時には、この「明晰夢についての徹底的な解説記事」を参考にしてみて下さい。
「明晰夢(Lucid dreaming)」とは、睡眠時に見る夢の一種であり、「自分が今、夢の世界の中にいるというはっきりとした自覚」を持ちながら見ている夢のことです。
この記事では、明晰夢の定義や特徴、危険性、見方などについて、徹底的に解説していきます。
- 明晰夢とはどんな夢なのか?
- 明晰夢と普段の夢の違いは何か?
- 明晰夢を見る生理学的なメカニズム
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- 明晰夢で空を飛ぶ方法2:リアリティーチェックでエゴ(自我)を潜在意識よりも強くする
- 明晰夢で空を飛ぶ方法3:無重力の宇宙空間を利用する
- 明晰夢は健康に対して危険なのか?
- 明晰夢を見すぎると死ぬのか?
- 明晰夢は体が疲れていると見やすいのか?
- 明晰夢と金縛りとの関連性
- 明晰夢を見ないようにするコツ
- まとめ
1. 明晰夢とはどんな夢なのか?
明晰夢とは「自分が夢の世界にいることを自覚できている夢」のことであり、「夢の世界で起こる出来事に対して一定のコントロール感を持っている夢」を指していることもあります。
一般的な夢でも、自分が持っている無意識的な欲求を実現してしまう「願望充足夢」はありますが、それは自然な夢の流れの中で願望が充足されているだけで、そこに自分の明確な欲求充足の意志は働いていません。
明晰夢というのは、夢の世界においてある種の有能者(状況や他者を自在にコントロールできる者)になる特殊な夢であり、「自分の持つ欲求・願望」を明確に認識した上で、その欲求・願望を意図的に思い通りに満たすことができるという特徴があります。
2. 明晰夢と普段の夢の違いは何か?
「普段の夢」は、自然に夢の世界の中の出来事(エピソード)が展開していく特徴があり、夢の世界に対して自分の意志や欲求・願望をダイレクトに反映させることはできません。
「明晰夢」は自分自身が今、夢を見ていること、夢の世界の中にいることに対して明確な自覚があります。
「普段の夢」は夢を見ている間は、自分が夢の中にいることをはっきりした形では自覚できておらず、現実とほぼ変わらない意識で夢の中で動いています。
「明晰夢」は自分の欲求・願望に基づいて夢の世界をある程度コントロールすることが可能とされますが、「普段の夢」は夢の世界の側が勝手に自律的な物語を展開させていくだけであり、自分の意志でその展開を変更することはできません。
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