泣くことに関連する夢には、どのような潜在的な意味があるのか、様々なケースを例に出しながら、挙げていきます。
- 小声ですすり泣く夢
- 大声で盛大に泣く夢
- 昔のことを思い出して泣く夢
- 未来のことを想像し泣く夢
- 自分の部屋で泣く夢
- 外で人目も憚らず泣く夢
- 海で誰にも知られず泣く夢
- もらい泣きする夢
- 喜びのあまり嬉し泣きする夢
- 怒りのあまり悔し泣きする夢
- 哀しみのあまりむせび泣く夢
- 楽しさのあまり感涙する夢
- 友人が泣いている夢
- 親が泣いている夢
- 恋人が泣いている夢
- 上司が泣いている夢
- 部下が泣いている夢
- 赤ちゃんが泣いている夢
- 高齢者が泣いている夢
- 有名人が泣いている夢
- 殴られた痛みで泣いている夢
- ペットとの別れで泣いている夢
- 嘘泣きをする夢
- 自分が誰かを泣かす夢
- 泣き落としに入られ困る夢
- まとめ
1. 小声ですすり泣く夢
夢の中の自分が小声ですすり泣いているときは、悲しいことがあってもそれを周囲には悟られないように我慢している胸の内が反映されています。
たとえば自分が長男であったり教師であったりすると、自分が下の者の模範になるように、常に気を張っていることを求められるため、悲しい表現を他人の前で表せなくなる傾向があります。
どのような境遇にある人は、他人の目を気にしながらも、溢れる感情が抑えきれない自分の姿を夢の中に見出すことで、ストレス発散しています。
2. 大声で盛大に泣く夢
夢の中で自分が大声で盛大に泣いているときは、心の奥の悲しみに気づいてくださいと、内なる自分が自分自身に警告していることを意味します。
人間には自我として意識することのできる顕在意識と、無意識下で認識している潜在意識があり、双方の差が開きすぎると心の病を発症することがあるため、脳はこのような夢を見せることで自分自身に警鐘を鳴らしているわけです。
自分はなぜ夢の中であんなに大声を出して泣いていたんだろうと、顕在意識に刻み込むことで、認めたくない悲しい現実があることを正しく認めるきっかけを作ります。
3. 昔のことを思い出して泣く夢
古い昔に実際に起こったことを思い出して泣く夢は、その心の傷がまだ癒えていないことを意味しています。
俗に言うトラウマというやつですが、自分の中であれは終わったことだと言い聞かせたはずなのに、夢の中で生々しくその時あの悲しみが悔しさが浮かび上がってくる時は、その悔しさや悲しさはまだ潜在意識に残っていることを意味しています。
過去に起こった事実を変えることはできませんが、その事柄に対する意識の持ち方は変えられる場合もありますので、カウンセリングなどを利用し、一度、真正面から向き合ってみるのも良いでしょう。
4. 未来のことを想像し泣く夢
まだ起こっていない未来のことを想像して泣く夢は、多くの場合は被害妄想や取り越し苦労による一人相撲をして疲弊している場合が多いです。
想像力が豊かなことは素晴らしいことですが、それがネガティブな方向に出てしまうと自分自身を傷つけることになってしまいますので、注意が必要です。
その豊かな想像力は、ポジティブで建設的な方向に活かす訓練をすることで、自分の人生を素晴らしい方向へ導く助けになりますので、目が覚めている時に強く意識してみましょう。
5. 自分の部屋で泣く夢
自分の部屋は、唯一自分の時間100%出せる空間であり、どんなに親しい友人と一緒にいても、その友人が家に帰れば少しホッとするものです。
そのような空間で一人で泣いている夢は、自分の弱みを他人に見せるのが苦手で、プライベート空間でしか涙することができない気遣いのできる性格を表しています。
夢の中まで他人に気を使ってしまうそんな性格は、人生を生き抜く上であまり器用とは言えませんが、反面、誰よりも先に他人の悲しみに気づくこともできるその能力で、多くの人々を救うことができます。
6. 外で人目も憚らず泣く夢
多くの人々が集まっている屋外で、人目もはばからず泣いている夢を見る時は、精神的に危険信号が出ていると言って良いです。
本来、人間とは社会的な生き物であり、他人の目を気にしながら生活することを余儀なくされるわけですが、そのような暗黙の了解もお構いなしに号泣してしまうというのは、理性を司る人間性よりも本能が勝っていることを意味しています。
人間がそのような行動に出るときは、激しい怒りや悲しみが噴出した時ですので、夢で警告が出ているうちに対処しましょう。
7. 海で誰にも知られず泣く夢
海で誰にも見られることなく一人で泣いている夢を見たときは、日常の喧騒から離れて一人になりたい気持ちが表れています。
水平線にたゆたう大きな夕日を眺めながら、感情の赴くままに涙をこぼす時間は、非現実的な世界と言えるシチュエーションであり、そのような環境を疲れた心が欲していることを表しています。
普段は明るく振舞っている人でも、人知れず心に闇を抱えていることは珍しくありませんので、このような夢を見たときは、他人との付き合いよりも自分の心を守るための時間を優先しましょう。
8. もらい泣きする夢
泣いている他人の姿に思わずもらい泣きしてしまう夢は、感情が揺さぶられやすい精神状態にあることを意味しています。
これは決してネガティブな意味ではなく、もらい泣きという他人の心に寄り添えるポジティブな涙を表していますので、他人に慈悲深い気持ちを持つことができる良い精神状態にあると言えます。
また恋人や友人との関係が密で共依存になりやすい人も、このような夢を見ることがありますが、その場合は普段の性格が表れているだけですので、特に深い意味はありません。
9. 喜びのあまり嬉し泣きする夢
喜びのあまり嬉し泣きする夢は、逆に普段の日常は平凡で退屈な毎日を過ごしている場合が多いです。
感動に飢えている人ほど、潜在意識で感動を作り出そうとするものですが、夢は自分の願望を投影することが多いことから考えてみても、涙が出るほど嬉しい出来事に遭遇することに憧れていることを意味しています。
こういった夢をきっかけに、いつも同じような休日を過ごしていることを見直すことになったりしますので、夢を有効利用しましょう。
10. 怒りのあまり悔し泣きする夢
激しい怒りのあまり悔し泣きしてしまう夢は、心の中に溜まった負のエネルギーを夢の中で爆発させている効果があります。
夢の中での出来事は現実に起こった出来事とは全く違うことでも、ストレスを夢の中で別のストーリーとして描き出し、それを爆発させることで現実のストレス発散の代用としているわけです。
感情を抑えることをコントロールし続ける日々の中、泣きたいのに泣けないという人は、このように夢の中でようやく自分の時間を解放することができます。
11. 哀しみのあまりむせび泣く夢
哀しみのあまりむせび泣いている夢は、目が覚めてからも気持ちが沈んでしまうほど、後を引くものです。
このようなディープな夢を見たときは、日常のストレスがそのまま反映されている場合もありますが、逆に幸せな現実によってそのような裏目に出ることもあります。
例えば、長い間、恋人ができなかった人に初めて恋人ができて、身に余る幸せを感じている時など、それを失う不安からこのような夢を見ることがあり、いずれにしても慣れない環境に伴っているケースが多いです。
12. 楽しさのあまり感涙する夢
あまりに楽しい時間を過ごせたことで感涙する夢は、自分が置かれている環境に満足していることを表しています。
実際にいろんな人に与えてもらった優しさや、恵んでもらった境遇を感情として表に出せていない部分が、他人の目を気にする必要のない夢の中で、感情が溢れる起爆剤となるわけです。
特に以前は環境によって虐げられていた人などにこのような夢が見られる傾向があり、トンネルから抜け出たように一気に人生が開けたような楽しい気分が、夢となって表れます。
13. 友人が泣いている夢
自分の親しい友人が泣いている夢は、その友人からのSOSと受け取って良いです。
虫の知らせという言葉があるように、強い感情の高ぶりは以心伝心として親しい関係にある人に伝わると言われていますので、夢の中で友人が泣いている時は、これといって思い当たることはなくても、気にかけてあげましょう。
自分から聞く耳を示すことで、相手に本音を打ち明ける気持ちが芽生えることもありますので、うやむやにしたままストレスが深層心理に入って蓄積されてしまわないように、夢を見た話をしつつ、自分からお伺いを立てましょう。
14. 親が泣いている夢
夢の中で親が泣いているときは、親に不吉なことが起こった可能性もあるので、すぐに実家に連絡を入れましょう。
遠くで頑張っている子供に心配はかけないとマイナスの話を隠す傾向がありますが、結果的に困るのは自分だったりしますので、胸騒ぎがしたら早めに胸の内を聞くべきです。
仮にそれがただの勘違いだったとしても、親を気遣う連絡を不快に思う親はいませんので、その夢を笑い話として楽しむ時間を共有することができます。
15. 恋人が泣いている夢
自分の恋人が泣いている夢は、恋人がどのような理由で泣いているのか、その表情に注目です。
怒りが悲しみで泣いている場合は、文句を言ったら恋人に嫌われてしまうかもと、本当はやめてほしいことがあるのに、伝えられず困っている可能性があります。
また恋人が喜びによって感涙している夢は、自分の愛情が正しく恋人に伝わっていることを意味しています。
夢にまで出てきてそのような涙を見せる時は、よほど強い意識が高まっている証拠ですので、マイナスの涙の時は自分の行動を省みてみましょう。
16. 上司が泣いている夢
会社では絶対に涙を見せない威厳のある上司が、夢の中で涙を見せている時は、自分には分からない上司になりの苦しみがあることを意味していたり、上司に迷惑ばかりかけている罪悪感がそのような形となって表れています。
このような夢を見たときは、仕事を通さない人間対人間の付き合いをもっと密にする必要がありますので、普段は上司の誘いを断ってすぐに帰ってしまう人も、一度だけでも良いのでプライベートで飲みに行くなどの時間を作ってみることで、上司の辛さや弱さを知ることができ、そのような夢を見る必要がなくなります。
17. 部下が泣いている夢
夢の中で自分の部下が泣いている夢は、仕事上の業務とはいえ、厳しく当たりすぎていることで自分が嫌われてしまったのではないかという不安な気持ちが表れています。
人間は誰しも相手を傷つけることで罪悪感が心のどこかに芽生えますので、普段はこれも仕事だと心を鬼にして気づかないふりをしていても、自分の気持ちが弱くなった時などに、ふとそのことを思い出してしまうと、相手に与えた被害を自分自身に見せつけるように、このような夢を見ることがあります。
18. 赤ちゃんが泣いている夢
赤ちゃんは日常的に大声をあげて泣くものですが、夢の中でそのような赤ちゃんが現れた時は、その赤ちゃんが自分にとってどのような存在なのかによって、その意味が変わってきます。
その赤ちゃんは自分自身だった場合は、自分の中に抱えている不満があることを意味していますし、自分の子供の場合は、母性や父性のような慈悲深い気持ちが高まっていることを意味しています。
また見たこともない知らない赤ちゃんの場合は、まだ見ぬ不安に対し警戒している気持ちが表れています。
19. 高齢者が泣いている夢
高齢者が泣いているという悲しい夢を見るときは、その高齢者が自分にとってどのような存在なのかによって意味が違ってきます。
自分の祖父母の場合は、あまり顔を見せていないことで寂しがってるかなという懺悔の気持ちが、そのような夢となって表れます。
また、自分の知らない高齢者が泣いている夢は、過去を振り返ることで未来の助けになることを意味しており、温故知新の大切さを自分自身に投げかけています。
20. 有名人が泣いている夢
有名人が泣いてる夢は、その有名人が自分にとってどのような存在なのかによって意味が違ってきます。
携帯の待ち受けにするレベルで憧れている有名人の場合は、会いたい気持ちが脳内に像を作り、夢を叶えていると言えますし、嫌いな有名人が泣いている場合は、自分が悪口などを言い過ぎたときなどに、罪悪感がそのような夢となって表現されています。
21. 殴られた痛みで泣いている夢
殴られた痛みによって泣いている夢を見たときは、実際の怪我や病気でそのような影響を及ぼすこともありますが、身体的な問題が何もないのにそのような体感を夢で受ける時は、自分では無自覚のトラウマによってそのような夢を見ている可能性があります。
例えば、物心がつく前に親や上の兄弟やベビーシッターに虐待されていた三つ子の魂が、大人になってからも消して消えることなく、たまに顔を覗かせるという場合もありますので、一度、心療内科に診てもらうことをお勧めします。
22. ペットとの別れで泣いている夢
ペットとの死別はもちろん、環境が変わることでペットを手放すしかなくなってしまうことも非常に悲しいことですが、実際にそのような経験があったわけではないのに、そうした夢を見る時は、自分が今手にしているものが失われてしまうことへの不安な気持ちが反映されています。
そのような夢を見るのは、今の生活の中に死守したい何かを手にしていることを意味していますので、ある意味、恵まれた人だけが見る夢と言えますので、取り越し苦労に対する警告と考えれば、良い暗示となります。
23. 嘘泣きをする夢
人を欺くために嘘泣きをする夢を見る時は、人間不信に陥っている可能性があります。
誠実に他人に接することが馬鹿馬鹿しくなってしまった時などに、このような夢を見ることが多く、誰もがみんな本音でなんて付き合っていないのだからという気持ちの表れから、このような夢を見ることになります。
また、ありのままの自分では手の届かないものを、手段を選ばず、貪欲に求める気持ちも表れています。
24. 自分が誰かを泣かす夢
自分の行いで誰かを泣かしてしまう夢を見るときは、最近の自分の行いが傍若無人になっていることを反省させるために、もう一人の理性的な自分が自分自身に警鐘を鳴らしている可能性があります。
大人になるとなかなか涙を見せることはありませんが、泣くという具体的な表現で自分の加害をビジュアル化することで、自分の愚かな行為に気付かせる効果があります。
当然、最悪の目覚めになりますので、日頃の言動や行いには注意しましょう。
25. 泣き落としに入られ困る夢
自分のことを泣き落としに入っていることに気づいてしまうという、辟易するような不毛な時間に困っている夢を見る時は、身近なところに煩わしい人間関係があることが反映されています。
泣き落としというのは、感情が高ぶっている状態を見せることで悲壮感を演出したり、本音で語っていることを偽装する浅ましい行為ですが、他人を掌握するためにそのような醜い画策を立てる人に対するストレスが、夢という形になって現れています。
まとめ
泣く夢について、様々なケースを挙げてみました。
一般的に泣くことは哀しみの表現として認識されていますが、こうして改めて並べてみると、喜怒哀楽それぞれの感情の高ぶりに関連していることがわかります。
実際に見たことがあるものしか夢には現れないという説を唱える人もいますが、現実を幸せに導くための良きパートナーとして夢を活かすことができたら、目覚めの悪い悪魔も“良薬は口に苦し”とすることができるでしょう。
泣くことに関連する夢には、どのような潜在的な意味があるのか、様々なケースを例に出しながら、挙げていきます。
1. 小声ですすり泣く夢
夢の中の自分が小声ですすり泣いているときは、悲しいことがあってもそれを周囲には悟られないように我慢している胸の内が反映されています。
たとえば自分が長男であったり教師であったりすると、自分が下の者の模範になるように、常に気を張っていることを求められるため、悲しい表現を他人の前で表せなくなる傾向があります。
どのような境遇にある人は、他人の目を気にしながらも、溢れる感情が抑えきれない自分の姿を夢の中に見出すことで、ストレス発散しています。
2. 大声で盛大に泣く夢
夢の中で自分が大声で盛大に泣いているときは、心の奥の悲しみに気づいてくださいと、内なる自分が自分自身に警告していることを意味します。
人間には自我として意識することのできる顕在意識と、無意識下で認識している潜在意識があり、双方の差が開きすぎると心の病を発症することがあるため、脳はこのような夢を見せることで自分自身に警鐘を鳴らしているわけです。
自分はなぜ夢の中であんなに大声を出して泣いていたんだろうと、顕在意識に刻み込むことで、認めたくない悲しい現実があることを正しく認めるきっかけを作ります。
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